海釣りを行える風速と風向き

 

パックラフトは他のパドルフィッシングボートに比べて、その軽量コンパクト性による運搬や保管のハードルの低さ、一時安定性の高さによる転覆リスクの低さとパドリングの容易さ、落水時の再乗艇のしやすさ、一部の船種では二気室構造になっていてパンクしても沈没しない設計になっていたり、専用水中モーターを搭載すれば極めて楽に移動できるなど、手軽にマイボートフィッシングを楽しめる魅力的なボートです。

 

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一方でこれはパックラフトに限定したことではありませんが、小さな船で海に出ることは一定のリスクを伴います。
特に空気で膨らませるインフレータブルボートは風に弱く、陸からの風が強まれば戻れなくなる危険もあります。
実際近年SUPの流行により、急激にSUPの海難事故が増えています。その95%が帰還不能であり、これはパックラフトでも同様の危険があります。

 


確かにパックラフトは一時安定性が高く、SUPやカヤックにに比べて転覆リスクが低いとは言え、救助要請があった海難事故の比率から転覆よりも帰還不能が圧倒的に多いのが現実であり、SUPやカヤックよりパドリング効率が劣るパックラフトではより注意が必要だと言えます。風に対しては徹底的に注意が必要です。

 

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専用の水中モーターを使用すればSUPやカヤックより進む様にはなりますが、それでも2馬力ゴムボートの様な力があるわけではなく、大きなガソリンエンジンを積んだ2馬力ゴムボートですら風による帰還不能が多く発生していることから、パックラフトに水中モーターを付けても十分に安全とは言い切れません。

過信することなく、風が強い場所では出艇すべきではありません。

では実際、どの程度の風なら安全なのでしょうか?

 


過去の経験上、釣りを楽しめるのは風速3m/s以下。漕いで進むのは風速5m/sまで。7m/sになると帰還困難です。
風速3m/sを超える状況では出艇すべきではないし、沖で風が僅かにでも出始めたらすぐに戻る意識を強く持つことが大事です。そもそも風速3m/sを超えると快適に釣りができません。

こう聞くとパックラフトを海に出せる日はかなり限られる様に感じますが、実はちゃんと地形を見て場所を選べばほとんど無風状態の場所を探せたりもします。

 

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例えば神奈川県の芝崎の南海上における風速は7m前後となっていますが、実際には沿岸部はほぼ無風で波もありません。風上に大峰山と言う標高142mの山があり、この風下側は無風状態となります。この様な場所を風裏と言います。

もちろん風速3mを超える日にパックラフトを出さない方が良いですが、場所次第では全く問題無く釣りを楽しむことができるのも事実です。
ただ風裏でも、岸から離れればその影響は薄れます。壁となっている地形が低いほど、吹いている風が強いほど、風裏となる距離は短くなります。背中から風を受けているとほとんど風の強さを感じませんが、向きを変えた途端に凄まじく強く風の影響を受けます。
いざ風裏の影響が薄れた場所に出てしまえば、今度は逆風で戻れず、どんどん沖に流されてしまいます。当然風の影響で海はどんどん荒れてきて海難事故へと発展します。
この様な日は沿岸すぐ近くのみにするなど、十分な警戒はすべきです。

 

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時間の経過とともに風向きが変わる場合もあります。
この様な場合、突然風裏ではなくなり、突風が吹きます。
また風向きが変わらなくとも、風が強まることで風裏の範囲が狭まることもあります。
風がどの様に変化するかを必ず事前確認しておきましょう。また風向きが急変する場合もあるので、僅かでも変化を感じたら戻りましょう。

 


実際にどのくらいの風の時にどの程度の海上の影響があるかは、場所ごとに大きく異なります。これについては何度もその場所に通い、その海を知っていく必要があります。だからこそ初めての場所では、特に風が穏やかな日に限定し、何度も通いながら少しずつその海を知っていきましょう。

パドルフィッシングは " 怖がりなくらいでちょうど良い " のです。無理をすれば命に関わります。

 

同時に、何度も通うことでその海におけるポイントを知って行くことができます。
遠くに行けば釣れると言うものでは無く、沿岸部すぐ近くでもすごく釣れるポイントはたくさん存在します。岸から200mも離れれば岸からの釣りとは全く次元が違う釣果が期待できます。無理して遠くまで行かなくても良いのです。

 

住んでいる周辺地域の海域で、風向きによって出られる場所が変わってきます。
いくつかの場所を決め、その場所に何度も通い詰めましょう。次第にその海の風、潮の流れ、魚がいるポイントなどを知ることとなり、高い釣果を上げることができる様になります。
そしてこの海を知って行く体験こそ、マイボートフィッシングにおける最大の楽しみなのではないかと思います。

 

 

パックラフトの最大のメリットは、その軽量コンパクト性にあります。
他のボートの多くは駐車場の近くなど限定された場所からの出艇となりますが、パックラフトであれば徒歩で駐車場から遠く離れた場所にもアクセスできます。つまり風裏となる出艇できる場所が、他の船種に比べて大幅に増えることにもなります。

カヤックやSUPに比べて風に弱い船種ではありますが、むしろパックラフトの方が出艇できる日は多いかもしれません。磯を歩き、風裏となる小さな浜から出艇。沿岸僅か200mの場所で巨大なハタを釣り上げるなども、パックラフトならではの釣りと言えます。

 

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再三になりますが、風に弱い船であることをしっかり理解した上でパックラフトフィッシングを楽しみましょう。
パックラフトという舟のについて、自分の地域の海の風や潮流れについて、釣り場に住む魚たちの通年を通じての動きと生態についてを、時間をかけて知って行くことで、あなたの釣りはもっとずっと楽しいものになるはずです。

安全第一に経験を積み重ねましょう!

 


ちなみに 漁筏 - tsuribune - のパックラフトの中では、海釣りに使うなら " 大鯛 - Seabream -" がおすすめ!

セルフベイラーと言う自動排水システムが搭載されているので、波を被っても内部に水が溜まらず、勝手に水が出ていってくれます。
チューブ内には隔壁があり、仮に釣り針や魚のヒレで穴が空いても沈没しません。
船首が跳ね上げられており、大型船の引き波でも余裕を持って乗り越えることができます。

海での釣りを徹底的に考えて設計開発しているので、他のパックラフトと比較して圧倒的に海釣りがやりやすいはずです。

各社様々な商品がありますが、これからパドルボートフィッシングを始めるなら、漁筏 - tsuribune - のシーブリームはおすすめですよ!手前味噌ですがw

 

ではまた。