パックラフトを釣船として使う際の特性を考えてみましょう。例えばフィッシングカヤックやSUPに比べて航行スピードは遅いです。水中モーターを使用すれば同レベルのスピードと快適性を得られますが、水中モーターで動力を得たとしても2馬力ミニボートなどと比べて航行能力は遥かに劣ります。
パックラフトの最大のメリットは、圧倒的な軽量コンパクト性です。
その重量は 2 ~ 5kg 程度。小型なものであればバックパックひとつで全ての道具をまとめられるし、大型のものでもハンドキャリーにクーラーボックス、パックラフト本体、ライフジャケットやその他の小物類まで全て積み込んで移動することができます。これはエントリーポイントにおいて大きなアドバンテージとなります。
カヤックや2馬力ミニボートの場合、駐車ポイントのすぐそばから出なければエントリーは不可能です。SUPを膨らませるのも、専用の電動ポンプを使用すべきで、車からの電源がないと現実的ではありません。
パックラフト場合、インフレータブルバッグだけですぐに膨らませることができます。圧倒的な軽量コンパクト性もあり、車から遠く離れた場所でも徒歩でエントリーポイントまで移動できます。
車がなくても、公共交通機関や、工夫次第では自転車、オートバイでのマイボートフィッシングも可能でしょう。
極めて自由度が高い釣りを楽しむことができます。岸から数百メートルの距離で、凄まじい釣果が期待できます!
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ではパックラフトで選ぶべきタックルはどんなものが適するでしょうか?
フィールドや対象魚によっても当然異なりますが、まず第一に " パックラフトの携行性を邪魔しない " ことが重要です。
もちろん車からすぐの場所にしか行かないなら1ピースのロッドでも困りませんが、地磯の先や山奥に足を運ぶには、必然的にパックロッドであることが求められます。
岸からの釣りでは、その多くがキャスティングを伴うものであると思います。もちろんパックラフトからキャスティングも行うのですが、多くはまっすぐ下に落とすバーティカルな釣りになります。
例えばカゴ釣りをしようとすれば、長い竿にカゴをつけ、どかーんと遠投しての釣りとなります。パックラフトの場合はただ真下に落とすだけで、岸からでは絶対に届かない沖のポイントに直接仕掛けを落とすことができます。
この時必要になってくるのは、真下に落とすにて適すタックルとなってきます。
ロッドは180cm前後、7:3 調子、錘負荷 20 - 60 号くらいのライトゲーム船竿などが標準となります。ロッドが2mより長くなると、ティップの絡みを解く際にリールが海面に水没します。また165cmより短くなると、魚が回り込んだ際に船首をかわせなくなります。だいたい180cm前後が快適に使える長さとなります。
これに合わせてリールはPE1.5~2号が150~200m程度巻ける、カウンター付き両軸リールが良いでしょう。ジギングやタイラバも、その多くがまっすぐ落とす釣りとなります。
このあたりが岸からの釣りと大きく異なるポイントです。
これとは別に、キャスティングを行えるタックルももう一本あると便利です。
ナブラ(大きな魚に小魚の群れが終われ、海面に追い込まれて逃げ場を失った小魚が海面を跳ねてざわつかせる現象)が発生した際などにはキャスティングが行えないと手も足も出ませんし、キスのちょい投げ釣りなど、一部投げる餌釣りもあります。
真下に落として待つ釣りも多いので、もう一本タックルがあると効率の良い釣りを行うことができます。
パックラフトでの釣りは、基本的にこの様な2タックルにすると釣果を得やすいと思います。
もちろんルアーしかやらない方は1タックルでも良いと思いますし、いろいろやりたい方は複数タックルを用意する方もいるでしょう。
ただ沖に出ている時にトラブルが発生するとその時点で釣りが中止になることも多いし、数が増えすぎるとせっかくのパックラフトの携行性と手軽さが失われる気もします。この様な点から、個人的には2タックル体制を推奨しています。
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もうひとつ、あまり高額なタックルは推奨しません。小さなボートでの釣りは常に転覆リスクを伴います。パックラフトはカヤックに比べて遥かに一時安定性が高く、大きな船の曳き波でも不安を覚えることはほとんどありませんが、それでも海岸などに発生する波ではいとも簡単にひっくり返される場合もあります。
そうでなくとも、潮を被ったり、不安定な船内で海にロッドを落としてリールが水没するなども岸での釣りに比べて起きやすい傾向にあります。
この為、あまり高額なタックルは選択しない方が無難だと感じます。
もちろん経済力や金銭感覚は個々によって異なるものなので、じゃあいくらのタックルが良いのかと言われると一概には言えませんが、個人的には 4 ~ 5万円に納まるくらいの価格帯が、不満もなく、万が一ダメにした際のお財布ダメージとしてギリギリ許容できる範囲かなと考えています。
またロッドリーシュで繋ぐなど、落下防止を防ぐ対策を行なっておく。離岸・着岸時はロッドを畳んでおく。小物類は一つにまとめて流出を防ぐなどの工夫をすると、損害が最小限になります。
特にサーフでルアーを落としたりすると、海水浴の人たちにとって凶器となります。注意しましょう。
私のタックルも紹介しておきます。
バーティカルタックル
ロッド:アルファタックル FTモバイリー ライトゲーム 165 M
※ フカセ釣りをするのでカーボナイロンラインを選択していますが、それ以外の用途ではPEが基本となります。
キャスティングタックル
ロッド:テイルウォーク パドラーナ S62/65 Heavy
リーダー:デュエル 見えないピンクフロロ 20lb
神奈川県三浦半島での海域を主としたタックル構成です。
多くの場所では水深 10 ~ 20m。深くても水深40m程度まで。釣れる対象魚は青物でワラサくらいまでが多い。
この様な条件の元、40号くらいまでのおもり、80gくらいまでのジグを快適に使えるタックルが求められることになります。つまり地域や釣り物によって、選ぶべき選択は変わってきます。
あくまで参考程度にして頂ければと思います。
最後になりますが、パックラフトでの釣りはとても良いものです。
近年、おかっぱりからの釣り場はどんどん数が減っています。それに伴い限られた釣り場に多くの人が密集し、その射程圏内の魚は当然警戒心が強くてなかなか釣れません。
また真冬や真夏は外気の影響で、海面付近は魚にとって快適ではない温度になります。この為、魚は深場に落ちてしまいます。
パックラフトは海では最弱の船のひとつです。カヤックやSUPと比較しても、航行能力はもう少し劣ります。
それでも、岸からではどんなに大遠投しても決して届かない海域に、いとも簡単にアクセスできます。
そしてそこには、スレていない魚たちが多く住んでおり、真夏や真冬でも岸と比較して遥かに高い釣果が見込めます。
そしてパックラフトなら、車にキャリアやトレーラーもいらない。エンジンもいらない。舟の値段も他の船種より安い。コンパクトだから自宅での収納にも困らない。川の上流部から湖、沿岸まで幅広いエリアで楽しめる。
かなり現実的に誰でも自艇を持つ夢が叶います。
ね?ロマンを感じるでしょ??
人生観を変えるほどの体験がそこにはあります。
特に釣り師にとって、その人生は確実に豊かなものになります。
パックラフトフィッシングは、きっとあなたの夢を叶えてくれます。
マジで楽しいですよ!
パックラフトフィッシングなら " 大鯛 - Seabream - " がおすすめ!
タンデムできるほどの広いコックピットをもつパックラフトなので、クーラーボックスやバッカン、バケツなどを置くことができます。チューブの中にも荷物が入れられる設計なので、濡らしたくないバックパックや着替えなどを入れています。
その他、キャリーカートの固定、パドルの一時固定などを意識したDリングの配置など、釣りを意識した設計となっています。
2馬力ゴムボートやカヤックに比べ、圧倒的に軽量コンパクトなパックラフトであれば、電車釣行、バイク釣行でも問題無くアクセスできます。自宅での保管も困りません。
釣り場の混雑問題もなければ、遊漁船のような釣り方の縛りもない。まさに自由な釣りがそこにはあります!
パックラフトを手にすることで、あなたのアングラーとしての人生は必ず豊かなものになりますよ♪
ではまた。
